半導体のプロが手がけるEMC試験サイト:デンケン中部センター
愛知県刈谷市にあるデンケン中部センターは、車載EMCと半導体EMCの試験に対応するIEC、ISO17025認定試験場です。その特徴のひとつが、1985年から40年近く半導体事業に携わってきた「株式会社デンケン」が運営する試験サイトであることです。長年培ってきた半導体への深い理解と技術が、EMC試験の品質と信頼性を支えています。
1985年から半導体事業に関わってきた
デンケンと半導体の関わりの始まりは、約40年前の1985年にさかのぼります。半導体産業が日本の新しい基幹産業として成長途上にあった時代、本社のある大分県で産業機械の設計製作を行っていたデンケンに、近隣の半導体メーカーから半導体製造装置や検査装置の設計製作の依頼があったのがきっかけでした。
デンケンは、それから10年以上にわたってメーカーの需要に応え続ける過程で、半導体後工程の製造技術や検査技術を社内に蓄積。同社との取引が一段落した後は、技術と実績を活かして新たな半導体メーカーとの取引を開始し、評価試験や解析までを自社で担当できる体制を構築してきました。
自動車産業との出会いからEMC試験サイトへ
さて、半導体産業は景気の波が大きい産業として知られています。数ある景気の波の中でもリーマンショック時の落ち込みは大きく、デンケンも半導体事業の見直しを迫られました。半導体の知見を活かせる新たな事業分野を模索していたところ、自動車の車載部品メーカーとの出会いが転機となりました。自動車部品メーカーには半導体関連のニーズが多くあったのです。
自動車に搭載される電子部品が増える過程で半導体の知見が求められていた
以降、同社との取引が進む中で半導体EMCの相談を受けるようになり、2017年に愛知県刈谷市に中部センターを開設し、半導体EMCのDPI法での試験対応を開始しました。その後、車載向けEMC試験のお問い合わせも増えてきたため車載EMC試験の体制も整備。現在は半導体EMCと車載EMCの両方に対応できるEMC試験サイトとして、多くの業界から高い評価をいただくようになりました。
半導体の専門性を活かしたEMC試験サイトへ
デンケンのEMC試験の最大の強みは、約40年にわたって蓄積してきた半導体技術を活かしている点です。例えば半導体のPCN(製品変更通知)やEOL(生産停止)が発生した際の代替品の評価では、半導体の専門家としての知見を活かした効率的な試験方法の提案を行い、試験の対象部品数や試験時間を大幅な削減を実現しています。
また、評価用基板を製作できるのもデンケンならではの技術です。半導体や基板に長年携わってきたからこそ、試験の目的・内容から適切な評価用基板を設計製作することができ、最適なサポートを行うことができます。
評価用基板・回路の製作事例
まとめ
この記事では、デンケン中部センターが半導体EMCに強いEMC試験サイトである理由を、デンケンの歴史に触れながら紐解きました。
この記事のまとめ
・1985年から始まった半導体とデンケンの関わりの歴史
・自動車産業のニーズを受けてEMC試験サイトを開設
・半導体の専門性を活かしたEMC試験サイトとしての役割
デンケン中部事業所では、長年培ってきた半導体技術を活かした高品質な試験サービスと快適な試験環境を提供しています。愛知県でEMC試験場をお探しの場合は、デンケン中部センターにご相談いただければ幸いです。
デンケン中部センター 試験日程表
https://dkn-emc.jp/top
※2回目以降はオンライン予約も可能です
初回予約の方法
電話 0566-95-2170
メール https://www.dkn.co.jp/contact/
教えてくれた人
株式会社デンケン
エレクトロニクス事業部
事業推進部 部長 岡田 直樹
2003年から半導体解析業務に携わり、2016年より評価・解析業務の営業を担当。半導体の使用分野が増えている中、独立系メーカーとして評価解析受託メーカー国内シェアNo.1を目指して活動中。
この記事を書いた人
ものづくりライター 新開 潤子
製造業専門で執筆活動を行う「ものづくりライター」。ものづくりについて広く知識を持ち、ものづくり技術を言葉で表現して伝える活動を、愛知県を拠点に展開中。
https://office-kiitos.biz/
愛知県刈谷市にあるデンケン中部センターは、車載EMCと半導体EMCの試験に対応するIEC、ISO17025認定試験場です。その特徴のひとつが、1985年から40年近く半導体事業に携わってきた「株式会社デンケン」が運営する試験サイトであることです。長年培ってきた半導体への深い理解と技術が、EMC試験の品質と信頼性を支えています。
1985年から半導体事業に関わってきた
デンケンと半導体の関わりの始まりは、約40年前の1985年にさかのぼります。半導体産業が日本の新しい基幹産業として成長途上にあった時代、本社のある大分県で産業機械の設計製作を行っていたデンケンに、近隣の半導体メーカーから半導体製造装置や検査装置の設計製作の依頼があったのがきっかけでした。
デンケンは、それから10年以上にわたってメーカーの需要に応え続ける過程で、半導体後工程の製造技術や検査技術を社内に蓄積。同社との取引が一段落した後は、技術と実績を活かして新たな半導体メーカーとの取引を開始し、評価試験や解析までを自社で担当できる体制を構築してきました。
自動車産業との出会いからEMC試験サイトへ
さて、半導体産業は景気の波が大きい産業として知られています。数ある景気の波の中でもリーマンショック時の落ち込みは大きく、デンケンも半導体事業の見直しを迫られました。半導体の知見を活かせる新たな事業分野を模索していたところ、自動車の車載部品メーカーとの出会いが転機となりました。自動車部品メーカーには半導体関連のニーズが多くあったのです。
自動車に搭載される電子部品が増える過程で半導体の知見が求められていた
以降、同社との取引が進む中で半導体EMCの相談を受けるようになり、2017年に愛知県刈谷市に中部センターを開設し、半導体EMCのDPI法での試験対応を開始しました。その後、車載向けEMC試験のお問い合わせも増えてきたため車載EMC試験の体制も整備。現在は半導体EMCと車載EMCの両方に対応できるEMC試験サイトとして、多くの業界から高い評価をいただくようになりました。
半導体の専門性を活かしたEMC試験サイトへ
デンケンのEMC試験の最大の強みは、約40年にわたって蓄積してきた半導体技術を活かしている点です。例えば半導体のPCN(製品変更通知)やEOL(生産停止)が発生した際の代替品の評価では、半導体の専門家としての知見を活かした効率的な試験方法の提案を行い、試験の対象部品数や試験時間を大幅な削減を実現しています。
また、評価用基板を製作できるのもデンケンならではの技術です。半導体や基板に長年携わってきたからこそ、試験の目的・内容から適切な評価用基板を設計製作することができ、最適なサポートを行うことができます。
評価用基板・回路の製作事例
まとめ
この記事では、デンケン中部センターが半導体EMCに強いEMC試験サイトである理由を、デンケンの歴史に触れながら紐解きました。
この記事のまとめ ・1985年から始まった半導体とデンケンの関わりの歴史 ・自動車産業のニーズを受けてEMC試験サイトを開設 ・半導体の専門性を活かしたEMC試験サイトとしての役割 |
デンケン中部事業所では、長年培ってきた半導体技術を活かした高品質な試験サービスと快適な試験環境を提供しています。愛知県でEMC試験場をお探しの場合は、デンケン中部センターにご相談いただければ幸いです。
デンケン中部センター 試験日程表
https://dkn-emc.jp/top
※2回目以降はオンライン予約も可能です
初回予約の方法
電話 0566-95-2170
メール https://www.dkn.co.jp/contact/
教えてくれた人
株式会社デンケン エレクトロニクス事業部 事業推進部 部長 岡田 直樹 2003年から半導体解析業務に携わり、2016年より評価・解析業務の営業を担当。半導体の使用分野が増えている中、独立系メーカーとして評価解析受託メーカー国内シェアNo.1を目指して活動中。 |
この記事を書いた人
ものづくりライター 新開 潤子 製造業専門で執筆活動を行う「ものづくりライター」。ものづくりについて広く知識を持ち、ものづくり技術を言葉で表現して伝える活動を、愛知県を拠点に展開中。 https://office-kiitos.biz/ |