はじめてのEMC試験、サイトの選び方完全ガイド
EMC試験を行うとき、試験サイトの選定は意外と悩ましいものです。特に初めて依頼する場合や既知の依頼先がスケジュールなどの都合で対応できないときなどに、新しい試験サイトを探すのは簡単ではありません。全国に約100カ所程度あるといわれるEMC試験サイトの中から、どこを選べばよいのでしょうか?
そこで今回は、EMC試験サイトを選ぶ際のポイントを、具体例を交えながらご紹介していきます。
この記事でわかること ・EMC試験サイト選びで確認すべき3つのポイント ・快適でスムーズな試験のための5つのチェックポイント ・デンケン中部センターの特徴
最初に確認したい3つのポイント
はじめにEMC試験サイトを選ぶ際に検討するべき最重要ポイントを3つご紹介します。
1. 規格への対応力
試験サイトによって、対応できる規格が異なります。例えば車載EMCではISO、CISPRなど、半導体EMCではJEITA、JASOなど、それぞれ特有の規格がありますが、試験予定の規格に対応していないと、EMC試験を行うことができません。必要な規格の試験に対応しているか、認証を取得しているかを確認することが、事前確認の最重要ポイントになりますので、サイトのホームページ等で最初に確認しましょう。
デンケン中部センターが対応する規格
*リンク https://emc-dkn.com/types/
2. 信頼性の確認
次に重視したいのが「信頼性」です。信頼性をはかる考え方はいくつか考えられますが、例えばEMC試験実施数や年数などの実績や大手部品メーカーとの取引実績、そして認証や資格の取得などが目安になると考えられます。
デンケン中部センターでは、電子電気製品に関する電磁両立性(EMC)の技術やスキルを認定する国際的な資格である「iNARTE」資格を持つ試験エンジニアが在籍し、試験の信頼性を維持しています。半導体EMC試験にも対応できる独立試験サイトとして、公平・公正に試験を実施しています。そして品質に厳しいと評判の大手車載部品メーカー様とも長年のパートナーとしてお取引いただいている実績もありますので、安心してお任せいただければと思います。
3. 試験ノウハウの違い
公共の試験場と民間の試験場では、試験ノウハウの面で大きな違いがあります。
公共試験場は基本的に場所と設備を貸す「自主試験」の形式が一般的です。そのため、設備さえあれば試験を実施できるノウハウをお持ちの会社は、公共試験場を選定すると試験コストを抑えられます。
一方で民間の試験場では、各社独自のノウハウを活かしたサポートを受けられるケースが多くなります。EMC試験の経験が少ない場合は、技術的なアドバイスが得られる民間試験場を選定することをおすすめします。
スムーズな試験のための5つのチェックポイント
続いてスムーズにEMC試験を実施するためにチェックしておきたいポイントを見ていきましょう。
1. 得意分野かどうか
実は試験サイトによって、得意なジャンル・苦手なジャンルがあります。EMC試験の実施にはさまざまなノウハウが必要ですので、依頼内容がサイトの得意分野と合致すると試験はスムーズに進みやすくなります。
- 実施する試験に対応しているか
- ホームページ等で得意分野として明記されているか
- 技術的な支援ができるバックグラウンドがあるかどうか
2. 技術サポート
EMC試験の実施において、専門家の技術サポートの有無は大きなポイントになります。試験準備から実施、レポートの提出、トラブル発生時の対応など、経験豊富な技術者によるサポートが受けられるかどうかについて、事前に確認しておきたいところです。
- 半導体EMCにおける評価用基板の設計製作
- 試験形式への対応(立会試験/委託試験/自主試験)
- 試験環境や追加試験の提案
- レポート作成が可能かどうか
3. 立会試験の環境
EMC試験は長時間に及ぶことが多いため、快適な待機環境があることで、試験の合間の時間も有効活用できます。特にノートPCでの作業や打ち合わせができる環境は、実務レベルでは大きなメリットになると思います。
- 立会試験の待機場所(計測室)
- 打ち合わせ/休憩スペース
- 昼食サービスや喫煙所などの付加サービス
試験中の待機時間を快適に過ごせる休憩室
4. アクセスのしやすさ
試験サンプルの運搬や、複数人での立会いなど、様々な状況に対応できるアクセス環境は、スムーズな試験実施の重要な要素となります。デンケン中部センターは、最寄り駅からの送迎サービスと駐車場、試験室へのスロープなどをご用意しています。
- 最寄り駅からのアクセス
- 専用駐車場の完備
- 試験機材の搬入出のしやすさ
デンケン中部センターの試験室には搬入出しやすいスロープが設置されている
5. 予約の取りやすさ
開発スケジュールは日々変化するものです。予約しやすさや、柔軟な試験スケジュールの運用に対応できるかどうかも確認しておきたいポイントです。
- オンラインでの空き状況確認システム
- 夜間や休日の試験対応
デンケン中部センターの特徴
デンケン中部事業所は、約40年にわたる半導体事業で培った技術力を活かし、特に半導体EMC試験に強みを持っています。車載EMC試験と半導体EMC試験の両方に対応できる数少ない試験場として、多くの自動車部品メーカーから信頼を得ています。
具体的な特徴として:
- 半導体EMCと車載EMCの両方の認証取得
- iNARTE資格を持つ試験エンジニアが在籍
- オンラインでの空き状況確認システム
- 快適な試験環境の提供
- 技術スタッフによる丁寧なサポート
を提供しています。EMC試験検討の際にはぜひご相談いただければ幸いです。
iNarte資格をはじめとする認証の数々
まとめ
この記事では、製品開発の品質に直結する重要な判断材料となるEMCサイトの選定について、選定のポイントをご紹介しました。
この記事のまとめ
・EMC試験サイト選びで確認すべき3つのポイント
・快適でスムーズな試験のための5つのチェックポイント
・デンケン中部センターの特徴
デンケン中部事業所では、長年培ってきた半導体技術を活かした高品質な試験サービスと快適な試験環境を提供しています。愛知県でEMC試験場をお探しの場合は、デンケン中部センターにご相談いただければ幸いです。
デンケン中部センター 試験日程表
https://dkn-emc.jp/top
※2回目以降はオンライン予約も可能です
初回予約の方法
電話 0566-95-2170
お問合せフォーム https://www.dkn.co.jp/contact/
教えてくれた人
デンケン中部センター 杉浦 貴紀 デンケン中部センターで営業担当をしている杉浦です。このブログでは当サイトでの試験情報についてご紹介していきますのでよろしくお願いします。
この記事を書いた人
ものづくりライター 新開 潤子 製造業専門で執筆活動を行う「ものづくりライター」。ものづくりについて広く知識を持ち、ものづくり技術を言葉で表現して伝える活動を、愛知県を拠点に展開中。 https://office-kiitos.biz/
EMC試験を行うとき、試験サイトの選定は意外と悩ましいものです。特に初めて依頼する場合や既知の依頼先がスケジュールなどの都合で対応できないときなどに、新しい試験サイトを探すのは簡単ではありません。全国に約100カ所程度あるといわれるEMC試験サイトの中から、どこを選べばよいのでしょうか?
そこで今回は、EMC試験サイトを選ぶ際のポイントを、具体例を交えながらご紹介していきます。
この記事でわかること ・EMC試験サイト選びで確認すべき3つのポイント ・快適でスムーズな試験のための5つのチェックポイント ・デンケン中部センターの特徴 |
最初に確認したい3つのポイント
はじめにEMC試験サイトを選ぶ際に検討するべき最重要ポイントを3つご紹介します。
1. 規格への対応力
試験サイトによって、対応できる規格が異なります。例えば車載EMCではISO、CISPRなど、半導体EMCではJEITA、JASOなど、それぞれ特有の規格がありますが、試験予定の規格に対応していないと、EMC試験を行うことができません。必要な規格の試験に対応しているか、認証を取得しているかを確認することが、事前確認の最重要ポイントになりますので、サイトのホームページ等で最初に確認しましょう。
デンケン中部センターが対応する規格
*リンク https://emc-dkn.com/types/
2. 信頼性の確認
次に重視したいのが「信頼性」です。信頼性をはかる考え方はいくつか考えられますが、例えばEMC試験実施数や年数などの実績や大手部品メーカーとの取引実績、そして認証や資格の取得などが目安になると考えられます。
デンケン中部センターでは、電子電気製品に関する電磁両立性(EMC)の技術やスキルを認定する国際的な資格である「iNARTE」資格を持つ試験エンジニアが在籍し、試験の信頼性を維持しています。半導体EMC試験にも対応できる独立試験サイトとして、公平・公正に試験を実施しています。そして品質に厳しいと評判の大手車載部品メーカー様とも長年のパートナーとしてお取引いただいている実績もありますので、安心してお任せいただければと思います。
3. 試験ノウハウの違い
公共の試験場と民間の試験場では、試験ノウハウの面で大きな違いがあります。
公共試験場は基本的に場所と設備を貸す「自主試験」の形式が一般的です。そのため、設備さえあれば試験を実施できるノウハウをお持ちの会社は、公共試験場を選定すると試験コストを抑えられます。
一方で民間の試験場では、各社独自のノウハウを活かしたサポートを受けられるケースが多くなります。EMC試験の経験が少ない場合は、技術的なアドバイスが得られる民間試験場を選定することをおすすめします。
スムーズな試験のための5つのチェックポイント
続いてスムーズにEMC試験を実施するためにチェックしておきたいポイントを見ていきましょう。
1. 得意分野かどうか
実は試験サイトによって、得意なジャンル・苦手なジャンルがあります。EMC試験の実施にはさまざまなノウハウが必要ですので、依頼内容がサイトの得意分野と合致すると試験はスムーズに進みやすくなります。
- 実施する試験に対応しているか
- ホームページ等で得意分野として明記されているか
- 技術的な支援ができるバックグラウンドがあるかどうか
2. 技術サポート
EMC試験の実施において、専門家の技術サポートの有無は大きなポイントになります。試験準備から実施、レポートの提出、トラブル発生時の対応など、経験豊富な技術者によるサポートが受けられるかどうかについて、事前に確認しておきたいところです。
- 半導体EMCにおける評価用基板の設計製作
- 試験形式への対応(立会試験/委託試験/自主試験)
- 試験環境や追加試験の提案
- レポート作成が可能かどうか
3. 立会試験の環境
EMC試験は長時間に及ぶことが多いため、快適な待機環境があることで、試験の合間の時間も有効活用できます。特にノートPCでの作業や打ち合わせができる環境は、実務レベルでは大きなメリットになると思います。
- 立会試験の待機場所(計測室)
- 打ち合わせ/休憩スペース
- 昼食サービスや喫煙所などの付加サービス
試験中の待機時間を快適に過ごせる休憩室
4. アクセスのしやすさ
試験サンプルの運搬や、複数人での立会いなど、様々な状況に対応できるアクセス環境は、スムーズな試験実施の重要な要素となります。デンケン中部センターは、最寄り駅からの送迎サービスと駐車場、試験室へのスロープなどをご用意しています。
- 最寄り駅からのアクセス
- 専用駐車場の完備
- 試験機材の搬入出のしやすさ
デンケン中部センターの試験室には搬入出しやすいスロープが設置されている
5. 予約の取りやすさ
開発スケジュールは日々変化するものです。予約しやすさや、柔軟な試験スケジュールの運用に対応できるかどうかも確認しておきたいポイントです。
- オンラインでの空き状況確認システム
- 夜間や休日の試験対応
デンケン中部センターの特徴
デンケン中部事業所は、約40年にわたる半導体事業で培った技術力を活かし、特に半導体EMC試験に強みを持っています。車載EMC試験と半導体EMC試験の両方に対応できる数少ない試験場として、多くの自動車部品メーカーから信頼を得ています。
具体的な特徴として:
- 半導体EMCと車載EMCの両方の認証取得
- iNARTE資格を持つ試験エンジニアが在籍
- オンラインでの空き状況確認システム
- 快適な試験環境の提供
- 技術スタッフによる丁寧なサポート
を提供しています。EMC試験検討の際にはぜひご相談いただければ幸いです。
iNarte資格をはじめとする認証の数々
まとめ
この記事では、製品開発の品質に直結する重要な判断材料となるEMCサイトの選定について、選定のポイントをご紹介しました。
この記事のまとめ ・EMC試験サイト選びで確認すべき3つのポイント ・快適でスムーズな試験のための5つのチェックポイント ・デンケン中部センターの特徴 |
デンケン中部事業所では、長年培ってきた半導体技術を活かした高品質な試験サービスと快適な試験環境を提供しています。愛知県でEMC試験場をお探しの場合は、デンケン中部センターにご相談いただければ幸いです。
デンケン中部センター 試験日程表
https://dkn-emc.jp/top
※2回目以降はオンライン予約も可能です
初回予約の方法
電話 0566-95-2170
お問合せフォーム https://www.dkn.co.jp/contact/
教えてくれた人
デンケン中部センター 杉浦 貴紀 デンケン中部センターで営業担当をしている杉浦です。このブログでは当サイトでの試験情報についてご紹介していきますのでよろしくお願いします。 |
この記事を書いた人
ものづくりライター 新開 潤子 製造業専門で執筆活動を行う「ものづくりライター」。ものづくりについて広く知識を持ち、ものづくり技術を言葉で表現して伝える活動を、愛知県を拠点に展開中。 https://office-kiitos.biz/ |